近年増えている日本に住む外国人。
日本の人口減少・少子高齢化の視点から、空室対策として外国人入居者への注目が年々集まっています。
しかし、
大家さん
大家さん
と悩んでいる大家さんも、多いのではないでしょうか。
こんにちは!大家さんの悩みを解決する管理会社、LivingTokyoの世良です。
この記事では、
- 外国人の方も入居対象にすることで生まれるメリット
- 外国人の方と賃貸契約を結ぶときの注意点
- 外国人の方と賃貸契約を結ぶと、本当にトラブルが起きる?当社の事例を紹介
- 外国人入居者とのトラブルを防ぐために、当社がやっていること
を、北海道から九州まで1万室以上の物件を見てきた当社代表・倉川の経験談をもとに、解説していきます。
大家さん
今後の空室対策に、ぜひ外国人入居者も検討したい!
という方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
外国人の方も入居対象にすることで生まれるメリットは空室対策
今後は、少子高齢化が進む日本で「日本人」だけに絞って空室対策をおこなっていると、空室を埋めることが難しくなっていきます。
そこで空室対策として注目を集めているのが、「日本に住みたい」と思っている外国人の方々。
外国人の方も入居対象にすることでアプローチできる人数もグッ増えますし、空室が埋まりやすくなるんです。
倉川
当社でも、外国人の方と賃貸契約を結んでいます。
外国人の方は、日本人と比べるととてもフレンドリーな印象です。外国人入居者の方と、ハグをした経験もあります。
人柄もすごくよく、「ここ壊れてたから、直しておいたよ!」と連絡をくれた外国人入居者の方もいました。
人柄が良い・悪い、というのは、国籍問わず日本人でもありますよね。
「外国人だから」という理由だけで敬遠するのは、少しもったいないなと思います。
外国人入居者の方に、助けてもらった事例もあります
過去に、外国人入居者の方に助けてもらった事例もあります。
外国人入居者(Aさん)とは、何かあったら都度連絡を取り合う仲でした。
ある日当社が管理している物件で、外国人入居者(Bさん)の生活習慣に対し、同じ物件に住んでいる方からクレームの連絡が入りました。
しかしBさんはあまり日本語をしゃべれないため、うまくコミュニケーションがとれなかったんです。
そこで、たまたまBさんと同じ国出身だったAさんに連絡を取って、通訳をお願いすることにしまた。
「日本に来ている、同じ国出身のAさん」から伝えてもらうことで、すぐにこちら側の言い分を伝えることができ解決しました。
当社では、外国人入居者の方ともいい関係性を築くことができているので、今回のケースのように協力してもらうことができたんです。
外国人の方と賃貸契約を結ぶときの注意点・想定されるトラブル
日本に初めてきて賃貸契約を結ぼうとしている外国人の方には、注意したほうがいいです。
理由は、日本の文化や習慣をまだ知らないことが多く、その後のトラブルにつながることが想定できるからです。
- 何回か日本に旅行に来た経験がある
- 日本に留学していた
- ワーホリで、日本に来たことがある
という外国人の方は、日本の文化や習慣を既に知っている方が多いのでトラブルにつながることはほぼありません。
安心して、賃貸契約を結んでください。
実際に、「日本に住もう、賃貸契約をしよう」としている外国の方の7~8割が日本に何度も来ている、日本に住んだ経験があるという方です。
「日本で賃貸に住もう」と考える外国人の方は、このような段階を踏んでいる場合が多いです。
- 日本に旅行に来る
- 日本が気に入り、まずはシェアハウスに住む。そこで、日本の文化や習慣に慣れる
- 自分で、賃貸契約をする
特に、「2」で日本人といっしょにシェアハウスに住むことで、いっしょに住んでいる日本人から「コレはこうしてね」「アレはああだよ」と、日本の生活習慣を教えてもらっています。
当社では以前、民泊の運営も行っていました。そのときは、日々トラブルが多かったです。
民泊を利用する外国人の方は、初めて日本に来る方がほとんどでした。
だからこそ、日本のルールを知らない、ホテルと勘違いしてゴミを置いたままにする、部屋を散らかしたままにする、騒ぐ…など、トラブル発生の可能性がすごく高かったです。
民泊を利用する外国人の方に比べて、賃貸契約をしようとしている外国人の方は日本の文化や習慣をしっかり理解しています。
だから、外国人の方と賃貸契約をしてもほとんどトラブルにつながらないんです。
外国人の方と賃貸契約を結ぶと、本当にトラブルが起きる?当社の事例を紹介
当社が管理している物件で外国人入居者の方とトラブルになったことは、ほぼありません。
しかし以前管理していた繁華街の物件では、ゴミ出しや騒音のトラブルがありました。
ただこれは、「外国人の方だから起きたトラブル」というわけではありません。
その地域は繁華街ということもあり、日本人外国人問わず、私の目から見てもゴミ出しなどのマナーができていない印象でした。
その結果、当社が管理している物件に住んでいた外国人の方も、「周りの人がルールを守ってないから、自分も守らなくていいや」と感じ、トラブルにつながったというケースでした。
外国人入居者とのトラブルを防ぐために、当社がやっている2つのこと
当社では、外国人入居者の方とのトラブルを防ぐために、2つの対策をとっています。
- 外国人入居者の方が、気軽に連絡できる連絡手段をつかう
- 日本人の友達の連絡先を、緊急連絡先として聞いておく
それぞれ、具体的にお話します。
①外国人入居者の方が、気軽に連絡できる連絡手段をつかう
当社ではお客様とLINEを交換し、24時間いつでも気軽に連絡がとれる体制を整えています。
これは、外国人入居者の場合も同様です。
facebookのメッセンジャーやLINEなど、その方が普段使っている連絡ツールを聞いて連絡先を交換し、「いつでも連絡していいよ!」と伝えています。
そうすることで、入居後も何かあればすぐに連絡をいただけますし、お互いに良い関係性を結ぶことができます。
結果、トラブルにつながる前に対策を取ることができ、安心して長く住んでもらえます。
②日本人の友達の連絡先を、緊急連絡先として聞いておく
緊急連絡先として、念のため日本人の友達の連絡先も聞いています。
ただ、今までに1度も緊急連絡先を使う事態にはなっていません。
今後もし、「急に、外国人入居者の方と連絡が取れなくなった…」という場合には、緊急連絡先としてうかがっている日本人の方に連絡を取る予定です。
外国人との賃貸契約は、今後の空室対策に欠かせません
当社では、「外国人だから」という理由で賃貸契約を断ることは絶対にありません。
ただ、入居後のトラブルを避けるためにも、
- 日本に何回くらい来ているのか?
- 日本に住んだ経験あるのか?
- 日本の習慣や文化をどれくらい知っているのか?
などは、もちろん考慮します。
外国人の入居については国土交通省からガイドラインも出されています(「外国人の民間賃貸住宅入居円滑化ガイドライン」)。
入居に関しての注意事項や入居申込書や重要事項説明書の見本も14カ国分が用意されているので、こちらも参照されると、外国人の入居をより安心して進められるはずです。
注意事項を簡単にまとめたPDFも発行されているので、気になる方はこちらもご覧ください(大家さん、不動産事業者のための「外国人の受け入れガイド」)。
大家さん
空室対策として、今後外国人入居者を検討したい
という方は、以下のメールまたは電話でお気軽にお問い合わせください。
「管理会社が何もしてくれない」「空室で困っている」などの困りごとがあれば、当社までお気軽にご連絡ください。担当者から追ってご連絡させていただきます。
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